東海岸と西海岸のトッププロ選手のオールスター対抗試合を代々木体育館で開催し、在日アメリカ人を熱狂させました。ロゴマークはアメリカ国旗の赤をバスケットボールのブラウンにアレンジし、ブラウンとブルーのデザインにしました。試合では、レイカーズのスター選手K.アブドゥル・ジャバーが “スカイフック”を決めた時にはFar East Network(FEN)の実況中継が最高潮に盛り上がり、アメリカでのバスケットボール人気を肌で感じました。
プロバスケットボールオールスター(1978)
世界中で放映され、もっとも歴史あるテニストーナメント「ウィンブルドン」には明瞭なロゴデザインがなく、デザインの開発を始めました。頭文字の「W」など題材になるモチーフを集め、王室に関わる高貴な「ロイヤル・ブルー」と芝コートの「グラスグリーン」をテーマカラーに。Wのデザインとクロス・ラケットのデザイン2つが採用されましたが、商標登録はWの方のみとなり、多くのテニス用具やファッションに展開されました。後に東京のフェデレーションカップで、英国のトッププレーヤー、バージニア・ウエイドさんに「‘Oh you are the designer of Flying W’(あなたがフライングWのデザイナーなのね)」と言われ、フライングWと呼ばれていることを知り誇らしい気持ちになりました。もう一つの類似が多いという理由で商標登録されなかったクロス・ラケットのデザインも商標権を取得できたようです。このラケットのストリングス(ガット)は現在とは違い斜めに張ってあり、これはウィンブルドン開催当時に存在したラケットを表現しています。ウィンブルドンのライセンシー・ビジネスは、現在スポーツマネージメント会社により管理運営されています。